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「断る力」勝間和代 [本]

断る力 (文春新書)

断る力 (文春新書)

  • 作者: 勝間 和代
  • 出版社/メーカー: 文藝春秋
  • 発売日: 2009/02/19
  • メディア: 新書
「断る」ってすごくネガティブなイメージがありますが、ちゃんと正しい使い方をすれば自分のためにも、相手のためにもなる力ですよ、ということが書かれた本です。
でも、別の側面から見ると、この本は「断る」ということに視点をおいて「人間関係」を解説した本、ともいえると思うのです。
書かれているシーンはビジネスシーンが多いのですが、無能な上司は決して向いているとはいえないのにPTA会長をやりたがっちゃう人におきかえられるし、女性がある程度の人数集まるとなぜか悪口とか悪意が生じ始める(幸い私はそういう中に身をおいたことはないのですが)のはネットでで増殖する悪意のある書き込み、に通じるものがあると思うのです。
つまり、何がいいたいかというと、この本はビジネスパーソンだけに限らず、ぜひ主婦層にも読んで欲しい1冊に思えるのです。
形だけのママ友だちつきあいから抜けきれず悶々としている主婦にとって、きっと救いの1冊になると思います。
なので、私はこの「断る力」は主婦層も購買ターゲットに入れて販促活動いたします!
とはいうものの。
この本は新書なので、ビジネス書の売り上げにはならず、新書・文庫の売り上げにカウントされるのでした。ま、店の売り上げが上がれば時給アップに繋がるからいっか。ちょっと先は遠そうだけど(笑)。
あと、余談ですが、今回もこの背の高い帯、非常にありがたいです。通常の高さの帯は本を挿し入れるときに引っかけて破いてしまうことが少なくないのです。一昨日も品出しの時1冊やっちゃいましたから・・・合掌(-.-;)

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コメント 2

多川

先日はお世話になりました。
感想は、自分のブログより、お世話になったこちらに書くのが礼儀でしょうね。というわけで、よろしくお願いします。

断る力

  P251 ・・が、「断る力」の根底にある思想なのです。

 小説風に書けば、ここで私は思わずニヤリとし、さすがだな、と感嘆した、ということになる。読み終わってみると分かるが、思想、という言葉はここ一カ所でしか使われていない。そんな発見?は、私が、思想、という言葉に過敏だから言うのだとしても、『読書進化論』を読んだ時から、思想としてのビジネス、ということが気になり始めたからある。それが、『読書進化論』のバックグラウンド、と私は読んだからである。そしてそれは、当然ながら、『断る力』の底にもあったわけである。
 いわゆるビジネスの思想、ではなく、思想としてのビジネスという時、違いは、商売について考えることではなく、人生について考えることだ、と言えば良いだろうか。
 そして、断る、とは、ビジネスそのものでもあるから、思想としてのビジネス、の視点から見ると、その人が何を断り、何を断らなかったのかは、その人の人生そのものに他ならない、ということになる。
 つまり、ビジネスとは、営業担当者のみの課題ではなく、すべての人の生き方のことになる。例えば、上司との関係、それもビジネスという視点から考えてみる、という道である。要するに、親子以外のつきあいすべて、である。そして同時に、損得勘定だけのつきあいは続かない、という事は誰でも経験してることであるが、それこそが、思想としてのビジネス、の核心と言って良いのである。すなわち、思想そのものは、つきあいの方法ではないが、ビジネスというフィルターを通すことで、方法として可能になる。相手からはフィルターしか見えなくても、全く構わない。しかし、フィルターそのものは薄いもので、奥に本体があってこそ、なのは、もう自明であろう。

 『読書進化論』は、何年か後に、そして何年か毎に、その後の著者の進化を書き加えた増補版が出ると思う。その意味では、永久の本、永久に未完成、未完成だからこそ、の本であろう。
 では、『断る力』はどうなのか。断ることは武器だ、というストレートな言葉はないし、断ることを楽しめ、等とはどこにも書かれていない。しかし、楽しんでも良いではないか、という気持ちに誘われそうである。自己責任、という言葉は本の中にあったかどうか。たぶん使われていただろう。それはともかく、断ることを楽しむくらいの牙も持てないなら、自己責任、なんて言葉もお断り。そうですよね。

by 多川 (2009-03-01 08:40) 

Mammy

多川さん>
ありがとうございます!
さすが、多川さん!!
この一言につきます。
ここだけではもったいないです。
他のエントリーとのニュアンスが
だいぶ違ってしまうとは思いますが、
ぜひ、多川さんのブログへの掲載を切に願います!!

ところで、「読書進化論」の部分、私も同感です。
私自身も、あの時と今とでは
またちょっと違った読後感になっています。
この本は読者の中でも進化していく本なんだろうな
という気がします。

by Mammy (2009-03-01 12:09) 

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